2009/09/05

励まされたクラス会(中国新聞「広場」掲載)

 人は自分の行く末を見据えた時、昔の若かった時代を思い出したくなる。
 できることならば、もう一度、あのころに戻りたくもなる。
 クラス会とは、そんな願いをかなえてくれる場である。
 最近、無性に同級生に会いたかった。
 今まで社会の変化と一緒に走ってきたが、次第に息切れがしてきた。
 時々、弱気になり、不安にもなる。
 そしてみんなを思い出す。
 「今ごろ、何をしているんだろう。何を考えているんだろう。」
 そんな時、高校のクラス会の案内状が届き、参加した。
 実に35年ぶりである。
 みんな、それぞれの人生を精いっぱい生きていた。
 そこには一人一人のドラマがあった。
 現在の心境を詳しく語らなくても、お互い理解でき、共感できた。
 あのころ、話すこともなかった人たちとも、垣根なくお互いに温かく接することができた。
 驚きだった。
 みんなで、あのころを思い出し、軽口をたたき合い、大笑いしているうちに閉会となった。
 次回、3年後の再開まで手を取り合って、励まし合って歩いている気分である。
 幹事さん、お疲れさまでした。
 

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