2009/06/08

あの頃の総理

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匿名 さんのコメント...

田中角栄

内閣総理大臣(第64代、第65代)。
高等教育を受けていないという学歴で
首相になったことから「今太閤」と呼ばれる一方、
「コンピュータ付きブルドーザー」
とされる知識量・実行力や、
巧みな官僚操縦術を見せつけるなど、
稀有な存在であった。

首相在任中には、中華人民共和国との間の
日中国交正常化や日中記者交換協定、
金大中事件、オイルショック等の課題に対応。
日本列島改造論で一世を風靡したが、
後にその政策が狂乱物価を招いたことや、
金脈問題への批判によって首相を辞職。
さらにアメリカの航空機製造大手の
ロッキード社による全日空への航空機売込みに
絡む収賄事件である「ロッキード事件」で逮捕され
自民党を離党した。

首相退任後やロッキード事件による逮捕後も
最大派閥となった田中派を背景に
政局に対する発言力を保ち続け、
「(目白の)闇将軍」の異名を執った。

道路法の全面改正や、
道路・港湾・空港などの整備を行う
各々の特別会計法や日本列島改造論による
グリーンピア等、衆議院議員として100本を超える
議員立法を成立させ、戦後の日本の
社会基盤整備に大きな影響を残した。
社会基盤整備を直接担当する建設省や運輸省、
大臣として着任していた通産省や郵政省などに
強い影響力を持ち、政治家による
官僚統制の象徴、族議員の先駆者となった。